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ミシガン便り

「最も売れる時期に…」

こちらに来てびっくりしたことの一つは、その商品が最も売れる時期に、メーカーが競って安売りをすること。日本だったら、お正月には、いつものかまぼこが目の飛び出るお値段に変身したりすると思うがいかがだろう。ところがこっちではそれこそ「底値」になるのだ。

感謝祭のときには、ターキーはもちろん、中に詰めるもの、食用油、砂糖、グレービーソースの缶詰やパウダー、パイそのものからパイ皿、冷凍パイ生地、缶詰のパンプキンペーストやら調味料やらホイップクリームにいたるまで、ありとあらゆるものが「どうぞわが社をお使いください」といわんばかりに値下げしてお店に並ぶ。

新学期が始まる夏休み後半は文房具。いつもは2,3ドルするノートが1ドルを切って50セントなんてこともある。薬局(がメインだが、食料品から雑貨までなんでもおいてあるような店)の文房具コーナーさえセールをするのだから、ウォルマートのような量販店などに至っては、入ったらすぐ目につくところに特設コーナーを設け、ありとあらゆる文房具が所狭しと山積み。

ここで買わずにあとから買うと「うわーこんなに高い!」と悔やまれる。それぐらいいつもの値段と違う。こちらは紙モノが高いのだ。ティッシュやトイレットペーパーも、アメリカに来た当初は値段の高さに「ひえ~」と驚いたものだ。

新年度が近づくと、学校が必要なもののリストをくれるので、それに従って用意をする。

こっちに来て最初の年、息子がキンダー(幼稚園年長相当)に入ったわけだが、引っ越してすぐに(6月)学区での簡単なESLの試験を受け、書類一式とともにリストをもらい、入学(9月)までにこれだけ揃えておいてね、ということになった。

#2 Pencilsはまだしも、シャーピーとクリネックス、2ポケットフォルダーなどはいったい何なのか、どこに行ったら買えるのか、全くわからなくって途方に暮れていた。まだ知り合いと呼べる人がいなかったころだ。8月に入って新学期準備セール(Back to School Sale)があるなんてことももちろん知らなかった。

「シャーピー」とは油性マジックの商品名(何色もあるが黒を指す)、クリネックスは箱入りティッシュ(他社製品でも全くかまわないのにこう表示される)、フォルダーはレターサイズ(A4に近い)のカラフルな厚紙でできた、内側がポケット状になっているファイル(ポケットのないもの、3穴用紙が綴じられるものもある)ということだったのだが、そこにたどり着くまでは悶々としていた。今ならググってすぐに見つけられるのだろうか。

「クラスに寄付してもらいたいモノ」という項目もある。鉛筆、ティッシュペーパー、サニタイザーなどが並ぶ。日本と違うと思うのは、教室が担任の先生の持ち物で飾られていて、その先生のカラーが出ているところか。エッグドロップ(#39「エッグドロップコンテスト」参照)の時の教室のように、何かが天井からぶら下がっているのもよく目にするし、九九の表や単語のカードが貼ってあったりもする。金魚、ウサギ、ハムスターのみならず、ヘビまで飼っているクラスもあった。日本じゃなかなかお目にかかれないのでは?

他にはメモリアルデー(戦没者追悼の日)や建国記念日などのバーベキューものやクリスマスのハムなども安売りだ。ターキーのあとは豚のモモがそのままハムになってゴロゴロと売られている。大きなオーブンがいるはずだあ。次はそれもアップしてみようかな。

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