ホーム 【報告】上智大学短期大学部ソフィア会総会、19期生対象銀祝式典&土田宏先生の記念講演会、及び卒業生のためのホームカミング
2018年5月27日(日)上智大学四谷キャンパスでのオール・ソフィアンズ・フェスティバル(ASF)にて開催しましたイベントを報告いたします。
卒業生のためのミサ クルトゥルハイム聖堂
総会に先立ちまして、11時からクルトゥルハイム聖堂にて、高祖敏明神父様(前上智学院理事長)司式により、卒業生のためのミサを開催しました。
お御堂が満員になるほど参列者が多くいらっしゃいました。
体調が優れずご欠席になられたコリンズ神父様の分も卒業生のためにお祈りくださいました。
上智大学短期大学部ソフィア会総会
① 平野会長より、2017年度活動報告及び2018年度の方針の説明があり承認されました。
2017年度活動報告
・4期生ルビー祝・18期生銀祝式典及び祝賀会の実施(2017年10月28日)
・同日SJ祭への協賛
・同窓会給付型奨学金授与
・学位授与式においてジェラルド・バリー賞授与
・寄付講座 ・定例役員会開催
・ソフィア会Webサイト管理 ・同窓会室開室
2018年度の方針
・引き続き短期大学部と連携して会員の親睦・交流を深め、母校に対する支援を行う
・5期生ルビー祝・20期生銀祝
・卒業5年未満の卒業生などを対象としたイベント
・5年後となる上智短大・上智大学短期大学部創立50周年に向けての準備
・5年後に迎える卒業50周年を祝う金祝にむけての準備
② 飯嶋会計より2017年度の決算報告、及び武原会計監査の監査報告のあと、承認されました。
決算報告書は短大通信No.93(最新号)に掲載されています。
土田宏先生記念講演会
テーマ「現在のアメリカを理解するために」
土田先生はJ.F.ケネディ大統領にあこがれ、「その人を知る」ということが先生の研究の原動力となって今に至るのではないか、とおっしゃっていました。
〈概略〉
ケネディ大統領は夢を語れる数少ない政治家であり、没後55年も経つのに写真集まで出ている特別な人である。1963年は亡くなった年であるが、その年4月くらいからケネディは真剣に「世界の平和」を考えて動き出していた。6月10日、アメリカン大学卒業式での演説で、「大学で4年間学び卒業するという人はどういう人のことなのか考えてほしい。その勉学のなかで偏見・先入観をなくして物事を考えるようにならなければいけないはず。」と語り、当時冷戦状態にあったソ連・共産党も最初から悪と考えるのではなく正しく理解して、平和のために話し合いをして解決する努力をしよう、と呼び掛けた。米メディアは否定的に報道したが、フルシチョフ一人がすぐに反応して一週間後には核のない世界にしていこう、と発言した。しかし5か月後にケネディ大統領は暗殺、フルシチョフも失脚となる。また、先の演説の翌日には大統領執務室から、黒人に対しての偏見を捨てようと呼びかけ、人種差別撤廃の動きが始まる。ケネディ大統領の存在意義はすごかった。
この内容などを踏まえて本を出版する予定、とおっしゃっていましたので、ご期待ください。
19期生銀祝式典及び記念パーティー
19期生銀祝には14名のお申込みがありました。
山本浩上智大学短期大学部学長よりそれぞれへ祝状授与とお祝いの言葉をいただきました。
銀祝代表のご挨拶は、山口朋子さんにお願いしました。
「銀祝に感謝して」19期生代表 山口朋子(Eクラス)
本日は、私たち19期生のために、卒業から25周年の銀祝を、このように暖かくお祝いいただき、皆様に心より感謝申し上げます。
卒業当時、20歳そこそこだった私たちには、25年後の自分の姿は、とても想像がつきませんでした。ですが、250人の同期生とともに、それぞれの場所で、この日を迎えられたことを、とても嬉しく思います。
本日、ここ四谷キャンパスに足を運べなかった友人たちも、いま、全国各地、世界各国で活躍しています。
こちらの会場にもご参加の友人は、現在、新卒で就職した会社で、いまや勤続25年のベテラン社員となり、日本の本社とヨーロッパ企業とをつなぐ海外マーケティングの仕事で力を発揮しています。そして偶然にも、その会社のニューヨーク支社でローカル採用されて、現地で活躍中の19期生もいらっしゃるそうです。
また、私と同じく商社に就職した友人は、いまは、その語学力を活かして日本語教師をしています。
また別の友人は、3人の子育てをしながら、ご実家のコーヒー店で、現役の看板娘として人気者です。
他にも、ご主人の海外赴任などにともなって、現在、ロンドンやカリフォルニア、シンガポールで、ご家族を支えている友人たちもいます。
私自身も、寿退職すると思って就職した会社から転職して、航空会社や研修会社、大学の講師など、多くの業種、職種を経験してまいりました。また、出産後、仕事ができなかった時期に、四年制大学の3年次に編入して、4年半をかけて卒業しました。その後、自分の会社をおこして、いまに至ります。
みなそれぞれに、この25年間の経験を糧に、卒業後も成長し続けています。
そして、その私たちの成長のために、最初に、社会に出るための種を植え、水や光を与えていただいたのが、上智短大での2年間であったと、いま、あらためて感謝しています。
目の前に富士山を望む丘にある、緑が美しいキャパスで、綺麗な空気を胸いっぱい吸い込み、教職員の皆様や友人と近い距離で過ごした2年間は、とても貴重な時間でした。
当時、文字通り青春の真っ只中で、その先の進むべき道に迷う時もありました。あるとき私は、ミセス・クレーマーに、当時悩んでいた進路について相談しました。急なお願いであったにもかかわらず、ミセス・クレーマーは、授業の後、2時間ほどずっと、穏やかに私の話を聞いてくださいました。
ちょうどその日も、本日と同じように、5月の新緑の輝く時期でした。涙をいっぱい溜めて話す私の目にも、キャンパスの芝生やその上に降り注ぐ光が、きらきらと眩しく映っていました。その光景を、いまでも、ミセス・クレーマーの優しい言葉や表情とともに、よく覚えています。
また、本日、記念講演でご登壇くださった土田先生には、「時事英語研究」という科目を教わりました。その科目は、英語を習うのではなく、英字新聞などに出てくる最新の英語でのトピックを深く理解するための授業で、帰国子女ばかりの同級生に囲まれて、当時の私は、自分の英語力不足を痛感していました。
そんなあるとき、授業で、アメリカの化粧品会社のことがトピックに挙がりました。そのとき、土田先生が、その会社のことを知っている私に、
「僕は化粧品の会社はよく知らないのだけど、どんな会社なの?」
と聞いてくださいました。
そのことがとても嬉しくて、ささいなことでしたけれども、私は私なりに何か貢献できることがあるのかなと、自信を取り戻すきっかけになりました。
このたび、銀祝をむかえて、久しぶりに25年前の卒業アルバムを開きました。そこには、土田先生のお言葉がこのように記してありました。
春空に
飛び立つ若鳥
いま群れる
遠くはるかな
光目指して
四半世紀前に、それぞれに飛び立った私たちですが、またこのように学び舎に舞い降りて、大切な仲間と一緒に、幸せなひとときを過ごせることを、とてもありがたく思います。
また、ここに集えなかった方々、そして、天国の神様の元にいらっしゃる先生方とも、これからもずっと、暖かい絆で繋がっていられますように、願っております。そして、コリンズ先生のご体調が早く快復されますように、お祈りしております。
最後になりますが、本日、このような素晴らしい式典を開催、また、ご列席くださいましたソフィア会役員の皆様、先生方、そして、本日のためにお力添えくださいました皆様方に、心より御礼を申し上げます。
そして、すべての上智短大卒業生の皆様と、上智短大を支えてくださっている方々のご多幸をお祈り申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。
どうもありがとうございました。
銀祝記念パーティー会場では、永野学科長から乾杯のご発声のあと、19期生と教職員、ソフィア会役員も一緒に集い、昔話や近況報告に花が咲きました。懐かし卒業アルバムのカラーコピーなども掲示しました。
ホームカミング
いろいろな年代の卒業生や教職員の方々も参加いただきました。
今回HPにてイベントを知り初めて参加してみた、という卒業生もいらっしゃいました。
数年前のルビー祝に参加いただいた方もお声をかけていただきました。
2年間同じ秦野キャンパスでの時間を共有した卒業生の絆を感じました。
ジェラルド・バリー賞&大規模災害被災学生支援への募金
この日参加いただいた皆様からご寄付をいただきました。
ありがとうございます。
SOPHIA未来募金へ振込後、それぞれの支援に使わせていただきます。
ジェラルド・バリー賞:7,988円
大規模災害支援募金: 3,263円