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2017年度卒業式3月17日挙行、及び第4回「ジェラルド・バリー賞」授与

去る3月17日に挙行されました卒業式での平野由紀子会長の祝辞、と第4回「ジェラルド・バリー賞」を受賞された加藤桃子さんのコメントを紹介させていただきます。


 

上智大学短期大学部ソフィア会会長 平野由紀子 祝辞
学位を授与されたみなさま おめでとうございます。
本日は第44回の卒業式ですから、創立以来の43年間にわたる約1万2千人の卒業生を代表して、ご挨拶申し上げます。

私も40年前の卒業生ですが、当時と比べるとキャンパスの環境は大きく変わってきています。けれども、変わらないもの、それは上智の教育方針であり、教職員の皆様の情熱であり、みなさんの希望にあふれる笑顔です。
これから、勉強を続ける方、社会に出て活躍される方、進む道はさまざまでしょうが、この素晴らしい環境で過ごした2年間の経験をぜひ活かして行って欲しいと思います。

今、当然のように私たちは学び、仕事をしていますが、ふりかえってみますと、上智大学に女子学生が入学を許可され、男子と一緒に勉強ができるようになったのは1958年、いまから60年前のことです。
また、雇用機会均等法が施行され、職場において男女の差別がなくなり、同じ土俵の上で仕事する環境が整ったのは1986年のこと。まだ30年と少ししかたっていません。

みなさんには初めから与えられている自由と権利があります。
いま、最高の女子教育を受けたみなさんは、どうぞ先輩たちが切り開いてきた道を、迷うことなく、自信を持って進んでいってほしいと願っています。

それでも、いまだに日本の社会はいびつな形をしているところが多々あります。昨年11月に世界経済フォーラムが発表した、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数によると、日本は144カ国の中で114位。北欧の国々が上位にある中で、日本はまだ下から数える方が早い位置にいます。

みなさんはこれからそんな社会に一歩を踏み出すわけです。
ジェームズ・ハヤット神父様が提唱した「心のともしび」をご存知の方も多いでしょう。そのスローガンは「暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」です。これはマザー・テレサも愛された言葉です。
これから先、どんなところにもあっても、どんな環境に置かれても、みなさんは上智大学短期大学部の卒業生として、すすんで灯りをつける存在になってください。

最後になりますが、この学び舎で得たものが、今後の人生の羅針盤として皆さんを導くものであるとするなら、同窓会はその航海の途中で立ち寄る港です。卒業生同士の親睦と絆を深め、母校とのつながりを通してみなさんの人生をサポートしていくソフィア会へ、ようこそ。
改めまして、本日はご卒業おめでとうございます。

2018 3.17


ジェラルド・バリー賞を受賞して
この度は、ジェラルド・バリー賞に選んでいただき誠にありがとうございます。また、ソフィア会の皆様から素敵な記念品を頂戴し、感謝の気持ちでいっぱいです。二年間の学生生活の中で、課題の量や難しい試験に苦しんだ時もありましたが、志を共にする友人に恵まれ互いに切磋琢磨し合う環境の中で、今まで自分が頑張ってきたことが実を結び、このような名誉ある賞を頂くことができて大変嬉しく思います。卒業後は上智大学に編入学し、さらに勉学を続けることになりますが、上智大学短期部卒業生として、そして、この賞に恥じぬよう、より一層勉学に力を入れ、また、Men and Women for others, with othersの精神のもと、人間としても更に成長できるよう努め、自分が掲げる将来の目標を実現できるよう精進します。
加藤桃子

 

また、卒業式あとの「卒業を祝う会」にて、退任される高祖理事長に上智大学短期大学部ソフィア会より記念品が贈られました。

第44回の学位授与式のあとソフィアホールで卒業を祝うパーティーが行われ、華やかな晴れ着の卒業生と保護者、教職員が集いました。
山本学長と高祖理事長のご挨拶と永野学科長の乾杯の音頭と続き、宴もたけなわになった頃、3月末で退任される高祖理事長・元短期大学部学長に感謝を込めて、ソフィア会、教職員、学生代表からそれぞれ記念品が贈呈されました。
ソフィア会からは高祖先生のお名前入の桐箱入の和紙レターセットです。先生は理事長退任後も特任教授として上智大学で教えられるそうです。短期大学部にもぜひ足をお運びくださいとお伝えいたしました。

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