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新年のあいさつ

2022年 年頭のご挨拶

新しい年の始まりにあたってご挨拶申し上げます。

2019年の末から始まった新型コロナウイルス感染症は、約2年間にわたり私たちの生活に影響を及ぼしてきました。ソフィア会も、対面イベントを行うことの難しさに苦慮し、オンラインを活用しながらこれまでの活動を続けていこうという悪戦苦闘の日々でした。 その中でも、最優先とされる学生支援のための奨学金はじめ寄付講座など、今の私たちにできる範囲で活動してきました。そして、これまでのように簡単に人と会うことができなくなり行動制限があったからこそ、何が大切で何を優先するかなど、いろいろなことを根本から見直して物事の取捨選択をする機会を得たことも事実でしょう。

2022年も、年頭から厳しい社会状況が続いています。寒の時期にふさわしい冷たい空気の中に、蝋梅や沈丁花などの蕾がほころんでいく様子に春の兆しを感じて嬉しくなります。冬来りなば春遠からじ、ですね。

<ウィズコロナからアフターコロナへ。少しずつ新しい生活を模索していく時期かもしれません。それは今までと同じパターンの繰り返しではなく、新しい価値観の創造の上に成り立つものでしょう。そこに未来への希望を感じます。

私事ですが、2019年11月、コロナ流行の直前に生まれた孫息子は、今の環境が彼のすべての世界のまま2歳になりました。また昨年、緊急事態宣言真っ只中に誕生した孫娘はまさにこの最悪だと思われる社会が人生のスタートです。彼らのことを思うと、昔はよかった、今は大変、という考えは驕りなのかもしれません。彼らにとっては今が普通だからです。そして、未来はさらに輝いているものであってほしいと思います。

同様に、私たちはこれからの学生のために、共に新しい価値観の世界を作っていく存在でありたいと思います。ソフィア会も、そのために何らかの一歩を記していくことができる同窓会となることができますよう、2022年もみなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

上智大学短期大学部 ソフィア会会長 平野由紀子

 

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