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ミシガン便り

「カレッジビジット」

日本ではどうやっているのだろう。
こちらでは大学を決める前に、生徒それぞれが行きたい大学、興味のある大学に出向き、そこで開催されている大学ツアーに参加したりする。
こちらは移動距離が半端でないこともあり、地元の大学でない限り、土曜日にちょこっとということができず、家族での大移動となることもざら。

秋から高2の娘には少し早めだが、石橋を叩いても渡らないタイプだから、ちょっと早めから始動させないとと思ったことと、ちょうど息子の大学野球の試合も観に行きたい(ホームゲームもアウェイゲームも1000㎞以上離れている)し、一石二鳥と思い、ウェブサイトで探してみた。ハイスクールもそのための休みはexcusedとなるのだ(息子の学校は3日までだった)。

ニューヨークユニバーシティ(NYU)のダンスプログラムは有名なので、とっかかりとしてどんなものなのかということだけでも垣間見られたらと思い、申し込んでみたら空きがあり予約完了。

そこでは毎週木曜日の午前中のみに開催されている。今回はグッドフライデー休暇があったので、木曜日一日休みを取るだけで済んだ。

水曜日の晩の便で飛び、知人宅に泊めてもらい、朝一番の電車でマンハッタンへ。

街の真ん中にキャンパスが点在しているので、学生たちはどんな気分なのかな、などと思いながら中へ入る。ダンス、劇部門のツアーだから、まあ綺麗な子が多い。男の子も少しいた。

クラシックバレエクラスと、コンテンポラリークラスの真っ最中で、その見学からツアーが始まり、ガイドの説明や質疑応答がメインで進み、最後はコンテンポラリークラスの見学で三々五々帰っていいことになっている。

華やかな街の真ん中にある大学なので、華やかなものにあこがれる、そんな学生が多く、うちの娘のタイプではなさそうだからもう帰ろうか・・・などと思ったりしながら見学していたが、レッスンの最後まで残ったのはうちともう一組の母子。その二人はツアーの最初から何度も手を挙げて質問をしていたから、本気で考えているんだろう。

娘と私がずっと残っていたのは、コンテンポラリークラスが楽しかっただけでなく、そこのピアノ演奏が素晴らしかったから。ボリュームのある音を身体全体を使って出し、ダンスのグループ交代の合間もただの「間」でなく、素敵な音として演奏してしまう。素晴らしかった。

スタジオの壁沿いのバーの下に座りながら圧巻の演奏を聴く。なんだか妙に心地よかった。
最後にちらっとお礼を言ったら、どうも日本人っぽかった。聞いてみたらよかったかな。

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