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「メキシコのプリン」

メキシコ料理で、デザートといえばフラン。
私たちのプリンととても似ているので、てっきり同じようなレシピかな、ぐらいに思っていた。砂糖が多いだけだろうと…(-_-;)
ところが、友人エリーザが教えてくれたのは全然違ったのだ。

なんと牛乳や生クリームは使わずに、缶入りコンデンスミルクと缶入りエバミルクとを使う。かき氷の練乳のコンデンスミルクは、子供のころから大好きだったが、いつとはなしに使わずにきているけれど。こんなところでまたまたお目にかかれてちょっとうれしいような・・・。日本だけのものだと思っていたけれど、保存も効くし、世界中で使われているのかもしれない。

同じくメキシコで人気のケーキにトレスレチェスというのもあるが、文字通り3つのミルク、「牛乳」「コンデンスミルク」「エバミルク」を使ったもの。一度レシピをもらったのだが、なぜか作らずじまいで今日にいたっている。スポンジケーキを焼いてフォークで穴をあけ、それに例の3つのミルクを混ぜたものを上からかける。ビチョビチョといえばたしかにそのとおりだが、しっとりしたケーキ。上に生クリームをかけたり果物を載せたりもするらしい。コンデンスミルクやエバミルクは、気温の高いあちらではポピュラーな食材なのだろう。トレスレチェスはコスコ(コストコ)でも売っているときいた。日本のコストコでも取り扱っているだろうか。

話をもどしてフラン。エリーザが何かのお礼にフランを作ってきてくれて、「容器ともども感動した」といったら、このたび里帰りのついでにその容器をわざわざ買ってきてくれたのだ。

 

何ともシンプルだけどいい感じの鍋(と彼女は呼ぶので)で気に入っている。ドルに直すと13ドルとお値段も安かった。彼女のものは長いこと使い込んでいるのに取っ手を持っても外れないが、私のはどちらも外れてしまう。テフロン加工になっているからだろうというので、彼女の鍋と比べながら、少し角度をつけてみたりして、直してしっかり留まるようにした。製品のきめ細かさで知られる日本では考えられないことかもしれないが、このアバウトさもまた、こだわりのないメキシコ人らしさがでていて愉快。

さて、こんどこそフランの作り方。

フラン by Elisa

材料
A: 砂糖 大さじ8、水 大さじ1~2
B: 全卵 5個、コンデンスミルク 一缶(14oz 397g)
エバミルク 一缶(12FLoz 354ml)、バニラエッセンス 大さじ1

①この鍋(直径18㎝)にAを入れて火にかけカラメルを作る
②それを横に置いて冷ましている間に、Bを混ぜ、①の鍋に注ぎいれてふたをし、圧力鍋に入れて15~20分蒸し焼きをする
③粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしてどうぞ~

これだけだ。なんとお手軽。耐熱容器であれば何でもいいだろうし、圧力でなくても固まるまで蒸し焼き、もしくは湯煎のように煮てもできる。

日本流のプリンより固めで、生クリームたっぷりのものよりさらに濃厚な気がする。カロリーももちろん高いだろうが・・・。

日本でも簡単に手に入る食材だから、メキシコに思いをはせて食べてみてもいいかな〜とレシピのお披露目をさせてもらった。
甘くて一度にたくさんは食べられないかもしれないけれど、それも含めてお楽しみいただけたら幸いだ。

 

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