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ミシガン便り

「大学見学」

今日、大学の見学に行ってきた。息子はこの秋からハイスクールのジュニア(高2相当)なので、やっと解禁。各スポーツチームのコーチたちが高校生選手にコンタクトを取り始める。一度ツアーにどうですかとお誘いをいただいたので、早速行ってみたのだ。

こちらではスポーツでスカラーシップをもらって入学するという方法がある。学業でもスポーツでも秀でていると、親の収入いかんにかかわらず、その技量に対してもらえるのだ。そこのところが日本とは違う。たとえばハーバード大学に入れるような学業レベルの学生なら、アメリカ国内のたくさんの大学からフルスカラーシップがもらえるだろう。アメリカの私立大学の学費は高い。一年間で4~5万ドルが今どきの相場。

話をもどそう、コーチが息子と私とにキャンパス内を2時間たっぷりかけて案内してくださった。ビックリ!

デトロイトダウンタウンにほど近いキャンパスだから、歴史的建造物もたくさんあり、見るだけでも楽しい。
何とゴルフカートを借りて、主だった建物全部を回ってくださったのだ。車での移動がほとんどの自宅近辺とは違い、日本の街中のようにたくさんの人が行き交っているダウンタウンの道路を横切り、なんと歩道の上を人をかき分けながらかなりのスピードで走るから、なんだか特別扱いされているようで、楽しい気分になりながら、説明を伺う。秋晴れの午後、コーチと息子が並んで座っている後ろ、後部座席で、振り落されないようにカバンを落とさないようにしっかりつかまってる中年のアジア人のオバサンではあったが、心は映画『ローマの休日』のようだった。思わぬご褒美にうきうきしてしまった。

 

構内の野球場、ロッカールームに始まり、教室棟、学生皆が使えるトレーニングセンターやCOOPもまわる。住居エリアの中庭で楽しそうに開催の6人制ビーチバレーを横目で見ながらたどり着いたインターネット完備の図書館は、いつでも学生が使えるように24時間開いているのだそうだ。

University Tower という学生の住居にも案内くださった。6階建てほどの建物に入るのにも、エレベーターに乗るのにもホテルのようにカードを通すそうだ。セキュリティーが厳しい。今回は入口にある窓口で鍵をもらい、建物中央に位置するエレベーターに乗った。降りて左右の通路に出ると、そこはまさにホテルのよう。ずらりと並んだうちの一室に通される。現在空室のそこは3ベッドルームだが、一般的には2ベッドルームのようで、一つのベッドルームを二人、つまり一ユニットを四人でシェアすることによって、出費を抑えるのだそうだ。二台のベッドを入れたら一杯!アメリカ人の感覚からしたら超狭いだろう。そうすると一人当たり250ドル/月程度になるらしい。野球部は特に、自宅からの通いではなく、チームメートと住むことを勧めているのだそうで、カフェテリアの開く前や夜中も練習するからとキッチンつきを優先的にもらうのだそうだ。キッチンつきは珍しい。もちろん、キャンパス内にはカフェテリアが一つでなくある上、利用パスもいろいろな種類があるらしく、一日3食、一週間の全食事を安値で買う人もいれば、週に5食までというパスもあるらしい。もちろんキャッシュでも買えるので、コーチングスタッフのみなさんも良く召し上がっているということだ。

タイガースの本拠地のコメリカパークまでも徒歩圏内だ。ということはちょっと怖いことも起こらないとは限らないのだろう。はたまた今日は地元のハイスクールのフットボールの試合が開催されていて、お祭りかというほどの人出だったこともあるかもしれないが、かなりの人数の警官か警備員がそこここにいた。常識的に行動していたら安全に過ごせそうだ。

 

この大学には400を超えるたくさんの専攻課程があって、野球部監督も目先のチームの勝利ではなく、20年先の人生のことを考え、学業も大事にしてくださる方だそうで、野球部は、中には成績のひどい学生も混じっているのに、平均GPAが3.1(4点満点)もあるそうだ。アスレチックの学生の卒業する人数が10年前の30%から72%にまで上がっていて、さらに上がるだろうということも聞いた。

こちらではこういったツアーも一般的なようで、遠くボストンなどまで家族で見学に行った話も耳にする。また、スポーツ推薦を狙う選手たちは、ひとりでも多くの監督さんたちに見てもらうためにショーケース(showcase)と呼ばれるイベントに参加したりする。これはそこここの大学やプライベートチームが主催し、プロのスカウトまでが来ることも珍しくない。州外まで行くのは普通だが、中にはフロリダやアリゾナ、カリフォルニアまで行く選手もいる。この話は長くなるので改めて書いてみたい。

こういう大学見学は初めての体験だったが、学生の生活というのを垣間見られたし、説明もかなりわかりやすくナイスで、アメリカの大学生活をよく知らないものとしては本当に参考になった。実際にこの大学に行く行かないは別として、今後のためにも行ってよかったと感謝の気持ちでいっぱいだ。

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