ホーム 同窓生だより ミシガン便り

ミシガン便り

「ガレージセール」

こちらで生活の一部(掃除の一部かな)になっているのがガレージセールやヤードセール。ガレージや前庭に不用品を並べて売るのだ。

普通は自分で道路わきに看板をだしたり、お知らせを出したりして集客するので、一か所に集まって出店するフリーマーケットとはちょっと違う。サブ(Subdivision 以下サブ)全体で同日に開催する場合は似た感じになるかもだけれど、全部の家が出すわけでないから(5軒に一軒くらい)やっぱりちょっと違うかな。日がな一日のんびりとコーヒーを飲んだり本を読んだり、イスに座りながらお客さんを待って、お客さんとの応対というかおしゃべりを楽しみながら…という感じ。

日本人の場合には言葉の壁もあったりするので、奥さんたちが何人かが集まって開催することが多い。大概はもうすぐ本帰国の人かそういうことが得意な人、好きな人が幹事になっておうちを提供。そこに仲間内で声を掛け合って10人前後が集まることが多いかと思う。

システムというかノウハウがスゴイ!
まずは自分の屋号(マーク)を決める。たとえば大高の「お」とかけいこの「K」。それぞれが選んで重ならないようにする。それを・・・。

ペンキ塗りの時などに使う、貼ったりはがしたりが簡単なメンディングテープを3~5㎝程度に切り、右端をちょっと折り返し(はがしやすいように)たものをたくさん下敷きなどに用意する。値札シールの大きい版。それの左上に各自が決めた屋号、後で品名がわかるようにするときはその横に品名を、そして一番大事な値段を大きく書く。

対外的にはネット掲示板である「ミシガンクチコミ」や「クレイグズリスト」などに書き込みをしたり、日系スーパーなどにチラシを貼る。A4版チラシの横にはA6くらいのミニチラシを添えて、興味のある人は一枚ずつ持って帰れるようにもなっている。

一般的には金曜、土曜日を中心に朝9時から午後3時~5時くらいまでそれぞれの予定で開催するわけだが、日本人がする場合は平日が多く、木金か金土パターンで子供が帰ってくる2~3時には終わっているパターン。アメリカ人のシニアが開催するときはお天気のいい時期に木から日まで(教会に行く時間はしない)日がな一日のんびりとすることもある。

ちなみに一年の半分が雪で覆われるミシガンなので、一般的にガレージセールは春と秋、稀に夏なのだが、年末帰国や学年末帰国の多い日本人にとっては、雪深い時期にも開催したい。そうなると多くの家にある地下室を使うことが多い。玄関を入って比較的すぐのところのドアから降りられるし、準備に数日かかるから、使わなくても困らない場所ということでそうなる。車庫は車を入れないと凍っちゃう(?)から必需品。空けられない。

日本人同士だと品数もたくさんになり、事前にテーブルなども運び込み場所設定。食器や鍋などキッチン周りに始まり、日本の食材、洋服、家電、季節商品、スポーツ用品、子供のおもちゃ、洋服や靴、趣味のクラフト、BBQセットや芝刈り機・・・その他もろもろをそれぞれにきれいに並べているのも日本人ガレージセールならではないだろうか。商品数ももちろん多い。

広いお宅だと、地下だけで40~50畳を超えるから一度に30人のお客さんくらいなんともない。とはいえ、以前買いに行ったガレージセールでは、開店と同時に100人くらいが押しかけ、入場制限されたこともある。入ってみたら身動きが取れない、そんな感じだった。

今回は時期がいいから通常のガレージセールはもとより、ほかにも日本人のガレージセール、しかも14軒合同、10軒合同(6人だけのうちが一番小規模だったかも)が近場であったから、そちらに寄ってからのお客さんも多くて、かなりばらけてきてくれたことがかえって助かった。立地もよかったのか、アメリカ人のお客さんも半分くらいあってそれもビックリ。通常は日本人客9割だ。

ごった返すから、精算用の現金もたくさん用意し、それこそお店のレジのよう。買う人は何十点も一度に買うので、値札をはがしながら、数を数えて袋詰めする人、計算してお金をもらう人とレジには最低二人が必要。

開始が近づくと、サブの入り口はもちろん、開催する家までの曲がり角ごとに住所と曜日と時間を書いた看板を立てて導く。これを立てたら開店。

 

日本人のガレージセールは日本のものもたくさんあるから、「買うぞ!」と気合の入ったお客さんが多い。あれもこれもと商品を抱えすぎている人にはもっとゆっくり安全に見ていただくためにお預かりしたりもする。今回は番号札が用意してあって、同じ番号を書いた紙一枚をお客様、一枚はお取り置き商品に貼って保管。これは大変に便利だった。

そのほかに商品の説明をしたり万引きなどが起きないかと要所要所に人が立たないといけない。高価な食器や香水、カバンが出ることも多いので、注意が必要だ。通常3~5年の任期で帰る家庭が多いから、処分するものも状態がいいものが多く、見切り品値段なものだから、日本人だけでなく、誰にもうれしいものが多いわけだ。今回も顔なじみらしい中国系のオジサンがごっそりとそしてしっかりと値切って買っていってくれたりもした。

開店から2時間程度、お昼前後にはだいぶ落ち着いて、お客さんもまばらになるから、その間に簡単な精算などが始まる。商品からはがした値札を、ノートにある各人のページに張り付けていくのだ。それを集計すると、誰の商品がどれだけ売れたかがわかる。最終的にはそれをもとに売上金を分ける。

そのころからは順番にお弁当を食べたり、皆からの差し入れに舌鼓を打ったり楽しいひと時。幹事さんはさりげなくコーヒーやお茶を用意してくれる。初めてお目にかかる人ともおしゃべりに花が咲く。

そうこうしているうちに店じまい。添付写真のような明細と共に売上金がジップロックに入れられて配られる。お給料をもらったみたいで嬉しい。

とはいえ、私を含めまだ帰らない組は、商品を一足お先に見せてもらえるのをいいことに、お客さんとしても購入。一番のお得意様とからかわれるほどなので、物々交換みたいな感じかも・・・(笑)。今回ゲット出来て嬉しかったものをご紹介。アフリカ土産っぽいスプーンや楊枝のセット。それぞれ25セント。こういうものは楽しい。お皿4枚組みで$1。ラーメンどんぶりもあった。娘が小さくて一人前食べられないころの一時帰国で義母が持たせてくれたどんぶりが3つしかなかったので、もう一つほしいなあと思っていたところに5つセットが$7で出ていて・・・。なので、この5つを買って翌日自宅の3つを$2で売りに出し…なんてことをした。

最終日終了時には、売れ残り品をそれぞれのブースごと、名前ごとに分けていく。手際がいい。それをみんなそれぞれ車に積んで持ち帰る。テーブルやマットなどを持ってきた人もみんな黙々と積み込んでいく。

最後におうちを提供してくれた幹事さんに心づけを差し上げてお疲れ様~ :))

 

このページの先頭へ