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「ソチオリンピックを通してみたアメリカの食べ物」

オリンピック中にYahoo!ニュースを読んでいたら、こういう見出しのものがあった。

"Sochi concessions: Salmon sandwiches yes, popcorn not so much"

そこには灰色の生しらすのような魚が大量に載っているようにみえるスープ皿の写真。魚になじみのない欧米人にはぎょっとするものだろう。私から見ても、何だろうこれ、ちょっと不気味?という感じ。サーモンサンドイッチの写真もあった。サーモンが新鮮で思いのほかおいしかったらしい。一口かじりかけを横に置いたままの写真…。他人の歯形はあまり見たくないかな。でも新鮮そうなサーモンだった。

他にも飲みものの値段と品揃えが書いてあるボードを撮った写真があったので興味深くみた(これは一般的なものばかり)わけだが、一晩寝て、「そうだミシガン便りで取り上げてみよう~」と思って探してみたところ削除されていた。写真を含め、見ていただきたかったので残念・・・。やはり、「ロシアの食べ物はまずくて、アスリート達の体調管理にいかがなものか・・」という調子の文章はまずかったのかも・・・と思う。

ちなみに昨年ロシアのサンクトペテルブルグに一週間ほど行く機会があったが、そこで食べた食事はどれもこれもびっくりするほどおいしかった。口に合わないかもと覚悟していただけにとてもうれしいことだった。同行のロシア人ママもボルシチはじめ、いろいろな料理を懐かしい、おいしいと言っていたから、本場の味も多く、西欧風料理に偏っていたわけでもなかったと思う。

アメリカで、コンセッションスタンドといえば、ホットドッグ、プレッツェル、ナチョス、ポップコーン、アイスクリーム、コーラなどの炭酸飲料と水、ホットココアあたりが定番。それにチョコバーや口の中が青や赤になるキャンディーが並んでいる。品揃えがいいところになると、これにハンバーガーやピザ、フライドポテト、タコスなどが登場という感じだろうか。

 

ホットドッグは焼いていないパンに焼いたソーセージを挟んだだけのものをアルミホイルで包んだ形で売っていて、前出の人も'mushy'だと書いているように、ちょっとしとっとしている。これにケチャップ、マスタード、ところによってはピクルスを刻んだSweet Relish、玉ねぎのみじん切り、辛いバナナペッパーなどがカウンターの端やそれ用に用意されたテーブルに並んでいるので、お好みで載せて食べる。ハンバーガーもおおむね同じ。

プレッツェルはナチョスにかかっている柔らかいチーズ(別売り)やマスタードにつけて食べることも多い。シナモン味のプレッツェルもある。

タコスはシェルに挟んでいるものが多いが、同じ味のスナックの袋の口を開け、玉ねぎやお肉を入れ、チーズをかけたものをフォークで混ぜながら食べたこともある。余計なごみが出ないし、子供たちはこぼしにくいし、面白いなあと思ったが、結構ビックリ!

 

夏はICEE(登録商標)という氷のジュースも売られる。縁日などで三角錐のカップにかき氷を入れストローようなもので食べる(飲む?)それの大きい版のようなもの。これも口の中が青や赤、紫になる(笑)。冬でも皆、炭酸飲料なのだ。暖かいのはホットココアくらい。Hot Chocolateと呼ばれとても甘い。牛乳を倍量入れて飲んでも甘いだろう。コーヒーはないところもある。

とまあ、そんなアメリカのイメージで行ったら何もなくってびっくりしたのだろう。

さらに、ちょっと前からブームのグリークヨーグルトの会社はアメリカチームのスポンサーらしいが、そのヨーグルトが売っていないので急遽送ったということも書いてあったから、多くの部分をロシアの食品で用意していたということなのかなあと想像している。

その記事をご紹介できなくって残念、何かほかにあるかしらと検索したら面白いのが引っかかってきた。

"Olympians Say Food In Sochi Is Almost As Bad As A Michelle Obama School Lunch"

オバマ夫人がアメリカのランチメニューの不健康さを是正しようとしているわけだが、そんなにひどいのかなあというのが正直な感想。ただでさえ高い医療費や保険の高騰を抑えること、健康に生活してもらえるように「肥満撲滅」を目指して活動していると聞いている。

だって10年前こちらに来た時の学校のランチメニューはコンセッションスタンドで売っているようなものばかり。野菜や果物はなかった。そういえば、学校が半日でおわった後(キンダー=年長は義務教育だが市によっては半日授業)に預ける学童のようなプログラムに入っている日本人の子のママから「昨日のおやつはリンゴを半分に切った上にピーナツバターがべとーっと塗ってあったんだって。食べられなかったって言ってた。なんでリンゴだけくれないのかなあ」という報告を受けたこともあるくらいだ。数年前からニンジンやセロリのスティック野菜とバナナリンゴなどの果物がのるようになった。でも多くの子供はそのままゴミ箱に入れていた。

興味のある方はアクセスしてみてください。
興味のある方はアクセスしてみてください。ポップアップはXをクリックして消していただけたらと・・・。
http://conservativevideos.com/2014/02/olympians-say-food-sochi-almost-bad-michelle-obama-school-lunch/

では日本人選手たちは何を食べているのだろう?という疑問がわいた。

日本選手にはサポートハウスというものが4億8千万円かけて準備され、日本食は10名のスタッフで、医療や体調管理は常時30人体制でサポートしていたらしい。羽生選手には大手食品企業がバックアップもしているようだし、まおちゃんがお赤飯を食べたということも書いてあったので、環境が変わっても、慣れたものを食べられるようにちゃんと準備されていたから、食べ物の話は耳に入ってこなかったのかな。ほかの国はどうしていたのだろう。

そう考えると、2020年の東京オリンピックのコンセッションスタンドには何が並んでいるのかな?

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