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ミシガン便り

「こちらからの応援」

<このたびの大災害で被災された方々、そのご家族のことを思い、とても心が痛みます。また、救助、援助で奔走されている方々には頭が下がる思いでいっぱいです。>

第一報はラジオ局でアナウンサーをしている知人からだった。日付が変わっても仕事をしていた夫が寝ぼけながら電話を取ると、「日本で大きな地震が起きたらしいの。ご家族は大丈夫?」さっそく電話をしてみるものの、どちらの親にも通じないし、ネットニュースを読むととんでもないことになっている・・・。

状況が次第に明らかになり、ニュースも涙なしには読めず、被災者皆さんが、寒い中どんなにか心細くいらっしゃるかと、胸がつぶれる思いだった。原子力発電所のことも、だいぶ落ち着いてきたような報道ではあるけれど、まだまだ心配に思っている。

こちらの電話会社も当座は日本へは無料。ケーブルに入っていない我が家は見られなかったが、TV JAPANもしばらくは受信無料にしてくれていた。

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ヒューストンの知人からは、赤ちゃんのいる友人が粉ミルクの会社に援助依頼したり、仮設住宅建設に寄付をしてくれる団体のために、外国人の同僚と一緒にランチタイムに鶴を折ったり、はたまた日本支援のガレージセールを開催したりしていると聞いた。カリフォルニアでは車に「 I LOVE JAPAN 」」「 We support Japan 」のようなステッカーを貼っているらしいし、ニューヨークの日系新聞には、街頭での募金活動の詳細が載っていた。みんなそれぞれに日本へのおもいを胸に、いろいろな行動を起こしている。

ここデトロイトでも、さっそく商工会議所が義援金を募り、4万ドルまでマッチング(ここでは寄付額と同額を寄付するという意、つまり2倍に・・)して下さり、補習校は街頭募金、小学校も寄付をしてくださった方々には折り鶴を差し上げるということをしていて、私も精を出して折っている。日系のお店には募金箱も置いてある。

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先日も日本人婦人会が BAKING GOODS & CRAFTS のセールをして、売り上げすべてを寄付。私も手作り品を寄せさせてもらったが、クッキー、パン類はあっという間に完売。

その数日前にあった地元図書館の「ボランティアへの感謝の朝食会」で、一言このチャリティセールについて紹介したところ、「私寄付したいわ、どこ宛にチェックを切ったらいいかしら。」と数人が申し出てくれて、その場で寄付をしてくれた。息子の野球チームでもそうだ。感謝の気持ちでいっぱいになる。

ここデトロイトはアメリカの中でも一番くらいに景気の冷えこんでいる街で、学校の予算は毎年大幅カット、失業して他州に行った人も多く、警察でさえ資金を稼ぐために黄色で交差点に入ると「赤だった」とイチャモンを付けてチケットを切るようなところ。それでも心ある人たちは、気持ちよく応援してくれるのだ。

それから、忘れずにお伝えしたいこと。何人ものアメリカ人から、日本人の忍耐強さ、規律正しいこと、感謝の気持ちを忘れないことの素晴らしさを称えられた。これだけの災害にあったのに、暴動や強奪、レイプなどもない。ハリケーンカトリーナのときにはやはり数多くのそういったことがあったのだ。

そういった賞賛を聞くにつれ、皆さんを誇りに思うと共に、同じ日本人として出来ることを継続してさせてもらいたいと思っている。

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