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ミシガン便り

「INTERNATIONAL」

以前、メキシコ人グラシエーラのところで会ったジーナが、このたびランチに呼んでくれた。彼女はマダガスカル人。マダガスカルってどこにあるの?というレベルの私・・・。

マダガスカルは大陸が移動する前は南アジアだったといわれ、アジア人ルーツの顔が多いという。さらに冠婚葬祭も日本式に似ていて、お葬式などお金を包むらしく、「前回あそこからはいくらいくらもらったからこのくらいは包まないと・・・」とするそうで、とても日本と似ているねえと話したりした。大陸移動説もあり、先祖は近いのかな、なんていいながら・・・。ほかの国はどうなのだろう?

今回はさらに人数もそれぞれの出身もバラエティに富んでいた。ジーナの顔の広いことにビックリ!マダガスカル人のジーナを筆頭にインド人ジュッテ、メキシコ人グラシエラとロレッタ、フランス人フランシー、台湾人メイ、イタリア人エリザベス、アメリカ人(ユダヤ人)ローリ、ドイツ人、そのほかわからない人二人、そして私日本人。

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それぞれの持ち寄ったものもお国柄が出ていて、初めて目にするものばかり。ワインが出て’Cheers!’とか’サルーテ’(イタリア語)、’カンパ~イ’、などいろいろといいながらガヤガヤやっているところに、ドイツでは「乾杯のときにちゃんとアイコンタクトをしないと10年不幸せ(だったと思う)」とかいう話が出ると、これ以上開かないくらいに目を開けてもう一度しっかりと見つめあいながら乾杯して大笑い。

ジーナのサラダはコールスローにカレー粉を入れた感じだけれど、これはマダガスカル料理。さっぱりしていておいしい。スープはご主人の国イタリアの結婚式のためのスープらしく、ほうれん草と牛肉のソーセージと豆が入っていた。フランス人のフランシーはマドレーヌを焼いてきてくれた。私が「マドレーヌよね、大好きなの」といったら、マドレーヌという言葉がフランス語でここアメリカでは使われないと、とっても喜んでくれてハイファイブ(ハイタッチ?)!そういえばシュークリームもクリームパフって言う。周りがさくっとしていたところが本場っぽい。

私は食パンを焼いていったのだけれど、みんなが口々に「ジャパニーズブレッド?」と聞く。パンは日本食かなあ?と思いながら、でも配合は日本人の口に合わせてある(?)から日本のパンかなあ、と思ってみたりしていたら、「慶子のパンはフランスのブリオッシュの味だから○○をつけて食べないと~。」と言い出す人がいて、またそこで「たまたま買うことになっちゃってあるのよ~」といいながらジーナがそれを出してきた。チョコレートにヘーゼルナッツが入っている。NUTELLAというペースト。これもジーナがイタリアで住んでいたアパートの上にその会社があって、「最初に作ろうとしていたものとは違って、間違えて作ってしまったものだけれど、好評でここまで売れることになったのよ」といっていた。ホント?ちなみに後からご主人がドイツ人という奥さんが持ってきてくれたパンは全粒粉になんだかいろいろ入っている硬いおいしそうなもの。明らかに私のとは違っていて、これはドイツのパンね、と思ったり・・。

「毎日おすしを食べてるの?」って質問もあった。インド人のジョッテからは、「すしロールを作ろうと思うんだけれど、いつも口が開いちゃうの。巻き簾もちゃんと使っているんだけれど・・。どうしたらいいの?」という質問もありびっくり!さすがにご飯の国、抵抗がないのだろう。いつもはバスマティライスを食べているそう。ジーナの家にも日本のメーカーの炊飯器があった!

それにしても女が3人寄れば何とやらというだけあって、まあにぎやかなことにぎやかなこと~。みんなが同時にいろいろな言葉でしゃべり始め圧倒されてしまった。基本的には英語なのだけれど全員にとって第二外国語。聞き取りにくい上、話す相手によってはしゃべりやすいスペイン語とフランス語が飛び交う。マダガスカルはフランス語とマダガスカル語が公用語だそうだし。ご主人がドイツ人という奥さんたちはドイツ語も話すらしい。なになに?って聞くと英語で話してくれる。子連れで来たメキシコ人のママ(ご主人ドイツ人)はスペイン語と英語のチャンポンで子供に話しかけていた。国際結婚の場合、どの言葉で話すかというのはどうやって決めるのだろう?
次はもっといろいろ突っ込んだことを聞いてみたいなあ。

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