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ミシガン便り

「アメリカは雪国?」

今住んでいるミシガンは通常11月から4月まで雪が降る。つまり一年の半分。温度は氷点下が続き、1~2月は華氏でもマイナスの日があったりするくらい(摂氏0度=華氏32度、華氏0度=摂氏-17.8度)。冷凍庫の中に家が建っていて車が走っているとイメージしてもらったらわかりやすいでしょうか?何でこんなところに住むことになっちゃったんだろう?ってよく思う(笑)。

雪が降ると車の運転が何より怖い。でも多くの人はノーマルタイヤのまま。うちもそう。ふつうは朝一番で除雪車が来て、除雪、塩まきをしてくれるから、降り続いていなければ、そしてスクールバスが動けば、学校はお休みにならない。1フィート(30cm)の雪が降った翌日でさえ、雪がやんでいれば休みにならないなんてざら。もう慣れっこなのだろう。でも自動車の衝突事故はけっこうある。「俺、今朝、40台玉突き見ちゃったよ」なんて怖~い会話。車の街だからみんな運転にも一家言あるのか、とてもアグレッシブ。かなり煽られる。でもここ数年来の不景気で予算カットの反動か、交通違反の取締りが急増してからはビックリするほどおとなしい。今年はあんまり事故がないかな?

それから、「人が道を歩いていたらビックリする」というのもここならでは。公共交通がまったくといっていいほどないから、車は文字通り「足」。スポーツウエアに身を包み、音楽聴きながらジョギングしている人、サイクリングしている人は別だけれど、普通の人が歩いていたら、何か事故でもあって助けを求めている?お金がなくって車がない?どうしちゃったのかな?などなどと感じてしまうぐらい。日本のように自転車で買い物とか、買い物袋提げて・・・というのはまず見かけない。一家に大人の数だけ車が必要なわけ。

話を戻そう。同じアメリカでも、前に住んでいた南カリフォルニアは雪どころか雨でさえほとんど降らない。だから雨が降ると道路に積もっているホコリが浮いて、ハイドロプレーン現象が起きてとても危険。テネシーでは(年に1,2度、2,3センチの積雪があるが・・)「雪」の天気予報が出た時は、みんなスーパーにいって食料の買いだめをし、雪に備える。もちろん学校はお休み。車の運転も滑って大変危険。暖かい地方には除雪車がないからかと思う。

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そうそう、ここミシガンの子供たちはあまり雪だるまを作らない。降り始めは見かけるが、パウダースノーで固めにくいこともあるかもしれないが、いつもあるものだと新鮮さも半減しちゃうのかな?なんて思う。その代わり、どこででもそり遊びが楽しめるのがいい。子供の通っている小学校の校庭にもちょっとした丘があって、週末だけでなく放課後もけっこうたくさんの子供たちが来て滑る。ちょっとした丘なのに上から見るとけっこうな角度があって怖い。幼稚園児とすべる親もいるが、だいたいの親は車の中で子供を見ながらコーヒーを飲んでいるって感じ。

日本も南北に長いから似ているところもあるかと思うが、「同じアメリカでも州によって生活がぜんぜん違う」そんなこともこれからお話できたらいいなあと思う。

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