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「初めて行った映画撮影現場」

この日は家から60km離れた町Taylorへ。片道、車で40分。
通りを隔てた教会にベースキャンプを張っている。機材を載せたトラックやらワードローブやら料理を作るトラックやらが駐車場いっぱいに止まっている。食事、休憩も教会の中。

撮影は向かいのリトルリーグの野球場。
ちょうどいい感じのダグアウトがあるなあと思っていたら、今回用に作ったのだそう。古さを感じさせるのはテクニックらしい。外野フェンスに貼ってあるスポンサーの広告もコレ用。架空のお店の広告だ(笑)。

うちの子にとっては初日だったが、他の子達はTRYOUT風景を撮るため、すでに何日か通っているらしいので慣れている様子。
この日のCALLタイムは10時半。
ただただ待たされること3時間。

やっと呼ばれて野球チームのユニフォームの試着をし、ワードローブさんに確認用の写真撮影をしてもらう。そして撮影現場に行くも、さらにブリーチャー(野球場横のひな壇のようなベンチ)でまたまた待つこと一時間。

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そこでまたランチタイムで中断。午後4時だった。ランチを食べてまた現場に戻る。
さらに一時間ほど待たされた挙句、ユニフォームがゆるゆるでチーム名がちゃんと写らないという理由で取りやめ、帰ることに。5時半。ただただ待つだけの一日だった。

次の日。 息子の役は、辞めちゃった選手たちの代わりに主人公の野球チームに参加するサッカー少年役の一人なので、ワードローブさんが息子用に靴を探してくれた。かっこいい新品のPUMAのスニーカー。うちの子好きそう!って感じ。これの紐の片方の先をはさみで切り、ほぐし、全体に汚れをはたくようにつけて(ピッチャーが使うロージンの茶色と灰色版といったらわかっていただけるだろうか)、つま先などは地面やそのほかざらざらした面でわざわざ擦って古さを出して、たった3分で6ヶ月はいたかのようなスニーカーを作り出した。さすが~。でもなんだかもったいないなあ~。

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いつもCALLタイムの30分前に行って朝食をご馳走になる。この時間を目指せば遅れる人もいないだろう、いいシステムだ。さらにこのお食事が結構美味しい!食間のスナックもドリンクもふんだんにあり、結構うれしい。

それにしても炎天下で8時間。気温華氏94度、湿度94度。日傘を差してもかなり疲れて家に帰っても何もしたくない。思った以上に日常生活に支障あり(笑)。短い間だし、息子の役は台詞のないバックグラウンド。主役の子達の横にいるだけだから結構気楽なものだし、いい経験かなって思うことにしよう。ただ、撮影は自体は同じシーンを何回も何回も撮り続ける。「きのうは1分くらいのシーンを43回も撮ったのよ。」と隣のママが半ばあきれ気味に話してくれた。数えていたのかなあ?(笑)

続く

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