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2019年度ご卒業のみなさんへ 〜上智大学短期大学部ソフィア会長からお祝の言葉〜

ソフィア会会長の平野由紀子です。同窓会を代表してお祝いのご挨拶を申し上げます。
本来なら、桜も咲き始めた初春のキャンパスで、希望に輝く笑顔にあふれた若々しいみなさんの華やかな振袖や袴姿など、まさに百花繚乱の中で、ソフィア会より旅立ちのエールをお贈りすることをとても楽しみに待っていました。多くの友人やご家族、そして教職員の皆様方と一同に会して、喜びをともにできなかったことはとても残念ですが、逆に今日のこの日は、みなさんの記憶に長く残り、生涯思い出深いものになることと思います。

多くのみなさんにとって秦野での日々は学びの最終と考えているでしょう。しかしそれは仕上げとは言えません。昨年話題となった木村拓也主演の「グランメゾン東京」をご覧になった方も多いと思いますが、第4話では、フルコースの最後に出るデザートが取り上げられていました。締めくくりの役割を託されるスイーツこそは、大変重要であり難しいと。ドラマでは主人公と新人パティシエの対決で、どちらが採用されるか緊迫する雰囲気の中、厳しい採点をする雑誌編集長は新人パティシエに軍配を上げました。どちらも素晴らしくおいしい。でもこちらのお皿は、何より見た目が美しかった。

毎年の学位授与式での卒業生の美しさを思い出し、この言葉が重なりました。最高学府で高い教養を身につけたみなさんは、この恵まれた環境から出て、これから社会でそれぞれの花を咲かせます。そこで美しく咲いてこそ、今までの時間は素晴らしかったと初めて言えるのです。これから、そのことを証明する人生が始まります。がんばってください。先に巣立った者の一員として応援します。

ソフィア会は、毎年5月に四谷キャンパスでみなさんを迎えるホームカミングを始め、いろいろなイベントを通して、卒業生同士の親交を深める手助けをするほか、あとに続く在校生を支援するために母校に貢献する活動などを行っています。まずは気軽にご参加いただき、先輩や友人、そして恩師と集う場としてどうぞご活用ください。そのような場で、再びお目にかかることを心待ちにしております。本日は、ご卒業まことにおめでとうございます。

2020年3月14日

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