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銀祝代表挨拶

本日、ここ秦野の地に帰り、懐かしい先生方や旧友たちの元気なお顔を拝見することができたことを大変うれしく思います。

私たちが卒業した1987年、世の中はバブル景気のさなかであり、我々の社会への旅立ちは楽観的な希望にあふれていました。若くて無知で、学校という聖域の中で守られ、社会の理不尽さを何も経験していない私たちの顔は生き生きと輝いていました。

社会に旅立った私たちは、様々な困難や苦労を経験してきました。家庭に入り、家事や育児をしてきた方々も、仕事におけるキャリアを積み上げられてきた方々も、この25年間、それぞれの場所で生きるための戦いをしてこられたことと思います。25年という歳月を過ごすことは、誰にとっても簡単なことではありません。今日は再会を祝うとともに、これまでのお互いの健闘をたたえ合いましょう。

上智短大を卒業した時に頂いた卒業証書とベガはどこに引っ越す時も私と共にありましたが、もう一つ、私は気づかぬうちにとても大切なものを手に入れていました。それは2年間の密度の濃い英語教育です。在学中はただ楽しく夢中になって英語を学んでいただけで、その後の人生において英語を身につけているということがこれほど強い武器になろうとは思いもしませんでした。私はこれまで様々な仕事をしてきましたが、どのような仕事においても、英語は常に私を助けてくれました。「あなたはどこで英語を身につけたのですか」という質問をされるたびに、私は「上智短大で2年間英語を学びました」と答えてきました。それに対して「ああ上智ですか。なるほど、だからなのですね。」と納得していただけることが多かったように思います。そのような時、どれほど自分の母校を誇らしく思ったかしれません。おそらく皆様にも同様のご経験がおありのことと思います。これはひとえに、我々の先輩方が築いてこられた実績によるものです。このような評価を今後も継続していくため、私たちもなお一層精進していかなければならないと思っています。また、素晴らしい教育を私たちに与えてくださった先生方、教務のスタッフの方々にあらためて感謝申し上げます。

また、このような機会を設けていただきました同窓会の方々に深く感謝いたします。思えば25年という節目は、なんと絶妙な設定でしょう。45歳になった今、それぞれが自分の過去を振り返り、未来を計画していくために、今日の銀祝が1つの貴重な道標となりますように。

松本 広美(Dクラス 旧姓 安田)

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