ホーム 2024年度卒業式・学位授与式祝辞とバリー賞受賞者コメント
第51回(2024年度)卒業式・学位授与式
上智大学短期大学部ソフィア会 祝辞
ジェラルド・バリー賞 受賞者コメント
祝辞
皆さま、本日はおめでとうございます。
ソフィア会会長よりのご挨拶を代読申し上げます。
ご卒業おめでとうございます。ソフィア会を代表してご挨拶いたします。
上智大学短期大学部の卒業生の集まりであるソフィア会は、日本中・世界中に現在約14000人の会員がいます。
卒業生同士の親睦や恩師との交流、母校の備品の寄付や寄付講座キャリアプランニングへの支援などの活動を行っています。
卒業生のみなさまは今日から自動的にソフィア会の会員となります。
同窓会という言葉の窓という字の由来は、蛍雪の功という中国の故事に基づくそうですが、私は45年前の学生時代に1号館の教室の窓から見た丹沢の山並みが思い出されます。
講義の合間に、先生の目を盗んで右手を見ると、窓越しに飛び込んでくるのどかな光景。50年前も今も、同じ窓から眺めた景色を共有できるのが同窓会なのだと思います。
また、同窓会のことを英語でalumniと言いますが、もう一つreunionとも言います。前者が、卒業生一人一人に焦点を当てた言い方だとすると、後者reunionは、再び集う、再会、再結集という意味があります。
同窓会は、単に同じ時間を過ごした同級生同士が集まる、ということだけでなく、これまでの短期大学部の歴史、先生方の業績、先輩方の歩みをすべて含めたもの、それらが再び結集されたものなのではないでしょうか。
この秦野キャンパスでの2年間の思い出に加え、短期大学部50年の歴史や先輩方の思いを受け継ぎ、それを未来への糧として、新しいフィールドに挑戦していってください。
最後になりますが、ソフィア会では卒業25周年の銀祝、40周年のルビー祝と50周年の金祝にそれぞれ祝典を開催しています。
また四谷キャンパスで毎年5月に開催されていますASFにての総会、講演会、そしてホームカミングなどには多くの卒業生が集まり、恩師の皆様と一緒に思い出を懐かしんできました。
これからも、みなさまといろいろな機会でお会いできるのを楽しみにしています。
改めましてご卒業のお祝いを申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
2025年3月14日ジェラルド・バリー賞 受賞者コメント
この度は、ジェラルド・バリー賞という大変名誉ある賞をいただくことができ、心より嬉しく思います。
上智大学短期大学部で過ごした二年間は、自分の成長を強く実感することができた時間でした。あらゆる授業や課外活動に参加し、学びを深めることを意識してきました。授業の合間や放課後には、先生方や教職員の方々、友人たちと対話を重ね、ときには図書室や食堂で自分の時間を過ごした日々もありました。これらすべてが、ここでしか得られなかった貴重な時間でした。また、入学当初から編入学を志し、不安や葛藤を抱えることもありましたが、多くの楽しい思い出と自分が目指すべき生き方を見つけることができました。
「どんなこともいつか必ず繋がる」ということを信じ、歩み続けてきたからこそ、短大生活に誇りを持ち、この賞をいただけたことにも心から喜びを感じることができたと思います。このような素晴らしい短大生活を送ることができたのは、先生方、教職員の皆様、友人たち、そして家族の支えがあったからです。この温かい支えのもとで成長することができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
4月からは上智大学へ編入します。私は東日本大震災の被災者であり、祖母を津波で亡くしました。その経験から、震災をはじめとする自然災害で被災した人々に寄り添う方法を研究し、社会に貢献できる人材を目指していきたいと考えております。
最後になりましたが、ジェラルド・バリー賞を設けてくださったソフィア会の皆様に感謝申し上げます。この賞をいただいたことで得た希望と自信を糧に、今後もさまざまなことに挑戦し、新たな知識や経験を追求し続けたいと思います。