ホーム 2023年度卒業式・学位授与式祝辞とバリー賞受賞者コメント
第50回(2023年度)卒業式・学位授与式
上智大学短期大学部ソフィア会 祝辞
ジェラルド・バリー賞 受賞者コメント
祝辞
ご卒業おめでとうございます。ソフィア会を代表してご挨拶いたします。
上智大学短期大学部の卒業生の集まりであるソフィア会は、日本中・世界中に現在約14000人の会員がいます。
卒業生同士の親睦や恩師との交流、奨学金のほか、さきほど後援会会長が仰っていたように、母校の備品の寄付などの活動を行っています。
卒業生のみなさまは今日から自動的にソフィア会の会員となります。
同窓会という言葉の窓という字の由来は、蛍雪の功という中国の故事に基づくそうですが、私は45年前の学生時代に1号館の教室の窓から見た丹沢の山並みが思い出されます。
講義の合間に、先生の目を盗んで右手を見ると、窓越しに飛び込んでくるのどかな光景。
50年前も今も、同じ窓から眺めた景色を共有できるのが同窓会なのだと思います。
また、同窓会のことを英語でalumniと言いますが、もう一つreunionとも言います。
前者が、卒業生一人一人に焦点を当てた言い方だとすると、後者reunionは、再び集う、再会、再結集という意味があります。
同窓会は、単に同じ時間を過ごした同級生同士が集まる、ということだけでなく、これまでの短期大学部の歴史、先生方の業績、先輩方の歩みをすべて含めたもの、それらが再び結集されたものなのではないでしょうか。
みなさんも今日から同窓会の一員です。
この秦野キャンパスでの2年間の思い出に加え、短期大学部50年の歴史や先輩方の思いを受け継ぎ、それを未来への糧として、新しいフィールドに挑戦していってください。
最後になりますが、ソフィア会では卒業25周年、40周年と50周年にそれぞれ祝典を開催しています。
また5月の四谷キャンパスでのASFでの総会や、秋のSJ祭でのホームカミングには多くの卒業生が集まり、恩師の皆様と一緒に思い出を懐かしんでいます。
またこれからも、みなさまといろいろな機会でお会いできるのを楽しみにしてます。
改めましてご卒業のお祝いを申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
2024年3月10日ジェラルド・バリー賞 受賞者コメント
この度は、ジュラルド・バリー賞という大変名誉ある賞をいただくことができ、非常に嬉しく思います。
本学での二年間は、とても実りの多い時間でありました。課外活動では、SJ祭実行委員長を務めました。これほどに責任を伴う役割を務めることは初めてで、委員や教職員と頻繁に相互確認を行うなど、委員長としての活動は忙しく、想像以上に大変でした。しかし、全員で協働し一つのものをつくり上げた過程を経て、考え方の多様性を理解し、物事を俯瞰的に捉える大切さに気付きました。また、入学当初から編入学を志し、日々勉学に励んできました。課される課題をこなす傍らで、一定のGPAやTOEICのスコアを達成しなくてはならないというプレッシャーに追われ、時に逃げ出したくなるときもありました。しかし、諸先生方、教職員、学友に支えられながら自分を律し、夢を追いかけたことで、「決めた目標を妥協せずに達成する」ということを人生で初めて実現することができました。
4月からは上智大学外国語学部英語学科へ編入し、人種差別や日本人特権の問題について研究する予定です。これから得る学び、そして上短のキャンパスやSL活動で多様なバックグラウンドを持つ人々と交流した経験をもとに、多文化共生社会の実現に貢献していきたいと考えています。
最後になりますが、上智大学短期大学部の同窓生の皆様のご発展とご多幸をお祈りしております。この度は誠にありがとうございました。