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- 「チキンウィズライス - フィリピン人からみたアメリカ」
里帰りから戻る飛行機で隣に座ったカレン。同じ年頃の子供を持つフィリピン人のママ。6週間の研修のためニューヨーク州のロチェスターに向かっていて、デトロイトは乗り換えだったけれど、機内で意気投合して連絡先を交換しあった。
滞在先のアパートの備え付け電話の番号を知らせてきたのでそこにかけてみることにした。6週間だけだからと携帯電話は持たないでいる。そんなところも我が家と生活スタンスが似ているなあと感じるところ。
機内で話しているときから、やっぱりアジア人は文化的に似ているところがあるねえと楽しんでいた。
カレンが最初の一週間でびっくりしたこと
1.「全く知らない人でも目が合うとみんな笑顔になるし、エレベーターなどでは'Have a nice day!'とさえ言ってくれる。」
「マニラでそんなことしたら『あの人おかしいんじゃない』って言われちゃうのよ」だそうだ。日本と同じかな。
2.「雨が降りだしたから急がないとって走ろうと思ったんだけれど、周りのだれもが傘もささずにゆっくり歩いていた。まるで傘というものを知らないみたい。マニラだったら晴れてても日差しが強いから傘はいつでも持ってるわ。」
たしかにミシガンでもほとんど傘は持ち歩かない。どこに行くにも車だからだと再認識。里帰り中の日本で雨の日に出かけ、行先に傘を置き忘れてバスに乗ってしまい、バスを降りてから思い出し、またわざわざバスに乗って引き返したことを伝えたら大笑いされちゃった。
3.「人がもっと早く歩くと思ってた、マンハッタンほどではないとしても。大学が休みだからかな。みんなゆったりのんびり歩いてるのよ~。」
やっぱりマニラは大都会なのだろう。
4.「バスが停まってくれないのね。」
「マニラではどこでも手をあげたらバスが止まってくれるのに、ここでは決まったところで待たなきゃならないから、出かけるときはしっかり予定を立てないといけないわね」って言ってた。バス停、フィリピンにもあるよね。
5.「マクドナルドでライスが売ってないのよ」という。
「なにそれ?」「ライスよライス。チキンと売ってるでしょ。」
マニラではマクドナルドだけでなく、バーガーキングもケンタッキー・フライド・チキンも チキンウィズライスというメニューがあるのだそう。「日本にはないよ」って言ったら驚いていた。
ちなみに中国ではおかゆメニューがあるらしい。
6.「ファストフードで帰りには自分で片づけることにもビックリ。」
フィリピンではそのまま置きっぱなしにするそうだ。お店の人が片付ける。「だからこちらではよく周りを見て、他の人たちがどうしているのか観察しているのよお」だそうだ。フィリピンでは家にメイドさんと運転手さんがいることが多いみたいだから、そういう感じなのかなとも思ったり。
とはいえ、フィリピンの小中高校は、子供たちが班を作って順番に掃除をするそうだ。これは日本と一緒だとおもうが、アメリカでは子供たちが掃除をすることはない。これは私のあまりすきでないところ。自分たちが使うところなのだから、責任を持ってほしいと思うんだけど、どんなものなのだろう。
7.「夜9時でも明るいこと。」
これが彼女のお気に入り。フィリピンでは日の長い夏でも夜7時には暗くなるから、「9時まで明るいのはとっても嬉しいし、楽しみ!」と飛行機の中でも言っていたっけ。7時で暗いのは日本も同じかな。8時にベッドに入る子供たちにとっては、まだ外が明るいのに寝なきゃいけないのは大変なことなんだけど(笑)。
他には、「黒人特有の訛りがあること」、「家が煉瓦で作られていること」、「りんごやベリー類がなっているのにマンゴーやパイナップル、バナナがない!」などが新鮮だとも言っていた。
他にどんな「新発見!」があるかな。乞うご期待!