ホーム ソフィア会総会・ルビー祝・銀祝
銀祝代表挨拶
16期 吉田 恵理子(旧姓 八名)
Good afternoon, everyone.
It's so nice to see you all again after a quarter of a century.
With all these years, the campus with Keyaki trees tinged with yellow is as beautiful as ever, isn't it?
I loved to see Mt.Fuji from this campus, which was very large, and Tanzawa Mountains covered in snow. And another favorite was Mr. Shirahama's cheesecake. What are your memories of Sophia Junior College? Let us share them today.
Now I'd like to continue in Japanese, for my English got rusty.
皆さんの心に残っている授業は何でしょうか?
私は竹の内先生の英米文学の授業です。今でも虹を見るたびに "My heart leaps up when I behold a rainbow in the sky." と Wordsworth の詩を心の中で暗唱してしまうのは、私だけでしょうか?
英米文学を選択しなかった方もいらっしゃると思いますので僭越ながらご説明しますと、虹を見るたびに子どもの頃も大人になった今も心が躍る。この先も "Natural piety"、つまり自然への畏敬の念を持ち続けていたいという詩です。自然に感動する柔らかい心を持ち続けたいですね。まずは気持ちから若さをkeepしましょう。
また "The desire of the moth for the star" という Shelley の詩の一節を覚えていらっしゃる方も多いと思います。これも竹之内先生の受け売りで恐縮ですが、星を求める蛾の願い、悲しみに満ちたこの世界から離れた美しいものに憧れる思いを歌ったものです。職場や家庭で自分がダメな人間だなぁと思う時はこの詩を思い出し、講義で何度となく言われたように「現状を認識することが求める理想の姿へ近づく一歩」なのだからと自分をなぐさめています。
上智短大で私が得たものは知識や英語力だけでなく、その奥にある考え方や心の持ち方だったのだと改めて思います。ここで過ごした2年は今の私の核になっています。
もうひとつ、上智短大で得てわたしの財産となったものは、友人たちです。毎日共に学び、お昼にはカフェテリアでおしゃべりに花を咲かせた友人たちは今、仕事を続けている人も良き母又は妻になった人もそれぞれの立場で必要とされる存在になっていますね。あるいは親の介護を経験したり、病気と闘ったりと大きなハードルに立ち向かっている友人もいます。友人たちの頑張っている姿が私の励みになっています。
今日は皆さん、あの頃のようにおしゃべりに花を咲かせ楽しいひと時を過ごし、明日からの英気を養いましょう。そして、次はルビー祝での笑顔の再会を願っています。
最後に、わたしたちのためにこのような機会をくださった上智短大の先生方、職員の皆さま、そして式典の準備をしてくださったソフィア会の皆さまに心からお礼を申し上げます。